Spportunity Special Presents【第4回】「マニアック野球座談会」~話題のオープナーの真の意義と過去のドラ1について~

Spportunityコラム編集部

前回までのあらすじと野球博学の求道者3名のご紹介

 
野球博学の求道者3名、「アスリートの夢を本気で応援したい」スポチュニティスタッフ1名、やや読売贔屓な太鼓持ちスタッフ1名の計5名による「マニアックな野球座談会」。
 
Spportunity Special Presents【第2回】「マニアック野球座談会」~今話題の岩手大船渡高の「大谷二世」~では、「大谷二世」との呼び声も高い岩手大船渡高校の佐々木投手をはじめとする有望な若手選手について野球博学達の知識が溢れ出た。
 
Spportunity Special Presents【第3回】「マニアック野球座談会」~優秀なGM・監督について徹底討論!~では、近現代の優秀な監督について、及びGMの立ち位置について野球に精通した有識者の視点からの意見を聞いた。
 
 

西尾典文(略称:西)
野球ライター。筑波大学大学院体育研究科卒(スポーツの動作解析専攻)。
愛知県生まれで大学まで選手としてプレー。アマチュア野球を中心に年間約300試合を観戦。取材の為に全国に足を運び、ほとんどのプロ野球選手のアマチュア時代を生で目撃。日本ハム吉田輝星を甲子園前から「高校№1投手」と推す等、百戦錬磨・スカウト顔負けの審美眼を持つ。
 
 
 
梶原駿(略称:梶)
株式会社ミクシィのスポーツ事業推進室にてスポーツマーケティングを担当。前職ではプロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグのリーグ事業統括としてスポンサーセールス、マーケティング、イベント運営、広報など幅広く担当。
現在もミクシィに所属しながら、BCリーグの他女子ソフトボールリーグ活性化のアドバイザーにも携わっている経験から、国内外のスポーツビジネスにおける経営やマーケティングを中心とした知見や深い洞察を持つ。また、プレイヤーとしても大学卒業まで野球に取り組む。

 
 
山本祐香(略称:山)
野球タレント、野球ライター。「楽しみまSHOW!野球女士」、「スワいち!(http://swa1.net)アシスタントMC」などで活躍中。
三度の飯より野球が大好き」というキャッチフレーズと共にタレント活動をしながら、プロ野球・アマチュア野球を年間120試合以上観戦し観戦記録をつける日々。最近の楽しみは、大学野球で逸材を見つける“仮想スカウティング”。面白いのに日の当たりづらいリーグを太陽の下に引っ張り出すべく、世の中に向けて発信をしていく。
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他スポチュニティスタッフ2名(A、B)

 

日本ハムも導入「オープナー」

西:そういえば、MLBで先発投手が初回から登板しない起用法が出てきましたね。本来中継ぎの投手が先発して、1イニングだけ投げる「オープナー」という起用法です。
 
B:「オープナー」ですか!それは、どういう目的があるのですか?
 
梶:先発投手は、初回の失点率が一番高いというデータが有るんです。
 
西:そうです、初回に1番、2番、3番と良い選手に必ず回りますよね?なので、対策として1イニング限定と割り切って、精一杯投げて抑えてもらう。2回からは、別のピッチャーに投げてもらうという目的の起用法です。
 
梶:「フライボール革命」というのが数年前から盛んですけど、それを上回る革命。
中継ぎ投手を先発させて1回で交代する。
 
西:6~7回までをちゃんと抑えられる先発を5~6人を揃えるのはどこの球団も難しいですよね。もし期待できる先発が3人しか居なかったら、ローテーションの4日目、5日目をリリーフに先発させようというところから始まりました。
 
A:そういう野球をやってくれる監督が出てきて欲しいですね。
 


※2019年シーズン、日本ハムがオープナー導入。写真は、オープナーとしての登板を託された斎藤佑樹投手(出典:https://number.bunshun.jp/articles/-/838935
 

B:ただ、中継ぎ投手はより一層大変ですよね・・・毎日肩を作る必要があって。一般的には、中継ぎ投手の寿命は短いですよね?
 
西:あれは使い方の問題だと思いますね。何故あんなに酷使させるのかなぁと思いますけどね。
 
A:ちなみに肩というのは、やはり消耗品なんですか?
 
西:人によると思いますよ。そんなことも無い人もいますからね。
 
A:例えば誰ですか?
 
B:岩瀬さんなんか、肩を壊さなかった最たる例ではないですか?
 
西:あれが良い投げ方とは思わないですけど、でも、たしかに壊れませんでしたよね。
 
梶:岩瀬さんとかプロ達って本気で投げたら150km/h出せると思うんですよ。ただ、毎回本気で投げると早く消耗するのがわかっているので、ずっと140km/hで投げているのではないかと、大体8割ぐらいの力で投げてるのではないかと思います。
 
A:中継ぎ投手を酷使させないためには、大体年間何試合ぐらいが限度でしょうか?
 
西:毎年、40試合くらいが限度かと思います。ただ、本当に理想的なのは、体をスキャンしたら筋肉や腱とかの消耗度が分かることですよね。
 
B:松坂投手とかも投げすぎて肩壊しちゃいましたよね?
 
梶:松坂投手は、肩甲骨の後ろの筋肉が悪いみたいで、肩がもう上がり辛くなっているという話を聞きます。
 
B:メジャー時代の映像を観ても、手投げみたいになってますよね。
 
西:今、少し良くなりましたけど、メッツに居たときはもはやサイドスローのような投げ方になっていましたからね。対して、松坂の西武時代のフォームはバネがあって凄く良かったですよね。
 
B:投球フォームと言えば、最近、記事か何かでマー君のフォームが凄く良いと書いてあったのを観たのですが、いかがなものでしょうか?素人目には、よくわからなくて・・・
 
西:今の日本人投手で一番良いのではないかと思います!アメリカ行ってもフォームが変わってないという意味では。マー君はプロ入ってから凄く成長しましたよね、高校の時の方がもっと荒っぽい印象の投手でしたね。

 
写真はMLBでもNPB時代と変わらぬフォームで投げる田中将大投手
(出典:https://news.goo.ne.jp/article/yakyutaro/sports/yakyutaro-20140430035754964.html?from=popin、http://baseballcontinent.blog.fc2.com/blog-entry-324.html:)

 
梶:僕、マー君と同世代ですけど、中高時代から世代最強はマー君でしたよ!3年の甲子園決勝で斎藤佑樹投手が投げ勝ったので「ハンカチ世代」と言われてますけど。僕らの中では、「マー君世代」という表現が適格でした。
 
西:マー君は2年生でもう甲子園優勝してますからね。2年の秋とか特に凄かったですよ!全然打たれなくて。神宮大会の時にリリーフで5回投げて11個くらい三振取ってましたからね。
 
B:3年の夏の甲子園時は、盲腸か何かで絶不調だったんですよね?
 
西:胃腸炎ですね。その状態であれだけ投げられるんだから、やっぱり凄かったですよ。
 
A:逆に、斎藤佑樹投手は3年の夏が一番良かったですよね?
 
西:大学時代も良かったですけどね。大学で30勝してるので、普通に凄いんですよ。
 
A:そこで投手として完成したということですか?
 
西:完成というかピークがそこで、アッパーもそこだったのではと思います。それ以上の伸び代が少ないのではないかと思いましたね。大学で酷使されていたわけでもないですしね、当時の早稲田には大石投手も福井投手も居たので。
 
B:大石投手、西武に入ってから全然名前聞きませんよね・・・
 
梶:あの時のナンバーワン投手は大石投手という評価でしたよね。6球団競合しましたからね。僕、あの時の大石投手と1個上の松下投手を見た時には、大学野球の域を超えていると思いましたね。
 
B:最近だと、現ソフトバンクの田中正義投手も騒がれましたけど全然1軍に上がってきませんよね。
 
西:僕、今まで見た大学生のピッチャーの中で一番凄いと思ったのは田中正義投手です!


写真は創価大学時代の田中正義投手(出典:https://number.bunshun.jp/articles/-/821083
 

B:肩を怪我しているんでしたっけ?
 
西:はい、肩は高校の時から怪我していましたからね。なので、高校時代は4番センターでした。ただ、我ながらビックリしたのが、高校時代にリリーフで登板した田中投手を観て「今は主にセンターだが、ピッチャーの方が大化けするかもしれない」って観戦メモに書いていたんです!その後、大学生になった時に取材時にその観戦メモ見せたら本人もちょっと喜んでいましたね(笑)
 
A:凄いですね(笑)  西尾さん毎試合観戦記書いているんですか?
 
西:はい、毎回メモしています。ビデオも撮って、ストップウオッチでタイムも取っています。大体、16年~17年分メモが貯まっていますね。
 
A:ちなみに、どういうコメントを書くのですか?
 
西:試合の展開を書くこともありますが、基本的には気になった選手のことを主に書いてい
ます。特に、選手のポテンシャルについてですね。調子が悪い時よりも、良いときの方を評価するようにはしていますね。
 
A:ポテンシャルというのは、具体的にはどういう所を示すんですか?
 
西:投手であれば、アベレージ何km/hよりも最速何km/hか。バッターは、評価が難しいんですが、飛距離や良いときの打ち方を評価するのが私なりの観点ですね。スピードと飛距離は才能ですからね。
 
B:毎年選手を観て、観戦記を書いている西尾さん的に、2018年11月のドラフトは、どこのチームが上手くいったと思いますか?
 
(続く)
 
 
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